地方公務員として働きながらの3回目の受験で、平成27年の司法試験予備試験に最終合格しました。
早速、平成28年の司法試験を、社会人受験生として受験。何とか合格しました。
参考になればと思い、勉強方法や、論文試験、口述試験の再現などをアップしていこうかと思います。
自分の経験、体験が、時間の経過により陳腐化したと感じた時点で閉鎖します。
地方自治体主査の司法試験への挑戦(H27予備試験合格、H28司法試験合格、71期司法修習生):司法試験・予備試験

司法試験・予備試験

2019年08月18日

秋の風

まだまだ暑い日が続きますが、私の住んでいる地域では何となく空気の変化を感じています。
夜は、秋の虫も鳴き出しました。

暑い夏もようやく終わりが近付き、受験生にとってはとても待ち長かったであろう司法試験と予備試験論文試験の合格発表がやってきます。

予備試験論文試験の合格発表待ちの方は、なかなか勉強に手が付かない場合には、司法試験の選択科目の勉強を簡単にでもしておいた方がいいですね。
予備試験の最終合格発表から司法試験の本番までは、あっという間ですから。

それと、9月には、今年も次期修習予定・有職社会人予備試験合格者の集いがあるかも知れません。
都合が付けば、今年も参加しようと考えています。

homusyusa at 23:00|PermalinkComments(0)

2019年03月13日

法科大学院在学中に司法試験受験が可能になる法案の閣議決定

法科大学院在学中に、司法試験受験が可能になる法案の閣議決定がなされたようです。

忙しいので、ニュースのリンクは貼りません。

その前提として、法曹志望者の激減という現状があり(予備試験受験者を含めると、そう減ってないんじゃないかという議論は、とりあえず置いておきます。)、この原因は司法試験合格までに時間が掛かりすぎることだという問題意識があることと思います。

問題は、ホントにこの原因分析が正しいのか、ということです(この制度変更の本音は、結局、ロー利権の維持を目的としているにすぎないということは、ここでは敢えて指摘しないと言いつつ、指摘しておきます。)。
掛けるコスト(時間、学費、稼働できない逸失利益など)に見合うだけの価値があれば、ローに進学して法曹資格を取得しようとする人は、コンスタントには確保できるはずです。

こんな対策で、ローへの入学者は劇的に回復しないでしょう。
法曹増員論に反対する方々が尽力されるまでもなく、近い将来、司法試験の合格者は、1,000人で落ち着くか、最悪、それすら割り込むこともあり得ると個人的に予想しています(感覚的な話です。)。

このままでは、司法試験を受ける人が確保できませんから。

homusyusa at 12:30|PermalinkComments(0)

2019年02月14日

【お久しぶりです】意外と多くの方に今も見ていただいているようなので

ほとんどの記事を閉鎖させてもらいましたが、今もなお、多くの方に(多いか少ないかは相対的な問題ではありますが、私の予想以上にという意味です。)見ていただいていることに驚くとともに、感謝申し上げます。

何とか元気でやっています。

以上、近況報告でした!

homusyusa at 23:00|PermalinkComments(0)

2018年11月23日

司法試験・予備試験に関する大半の記事を閉鎖します

二回試験も終わり、実質的に司法修習の全課程を修了しました(12月12日までは司法修習生の身分は残るので、まだ修習中ではあります。)。

司法修習に関しては、修習生それぞれの立場から色々な感想があるでしょうし、私自身、個別の分野、事項には思うところも多々ありますが、それも含め、総論としては司法修習というものを経験できたのは非常に良かったです。
例えば、司法修習を受けず、自治体で例規審査、訟務、審理員(審査請求)などの仕事を7年間(弁護士資格認定制度を想定)して、同じ知識・経験が身に付いたかと聞かれると、それはまずないだろうと思います。
それに、これらの仕事はいつでもできますが、司法修習というのは一生で1回、1年間だけです(途中で罷免されれば別ですが。)。極端な話、人生で思い残すことがなくなりました。

修習に関しては、これからの暇な時間を利用して、起案や講義、和光での生活のことなどを、自分の備忘録も兼ねて、いくつか記事にしようと思います。
起案は、教官が全員に手取り足取り教えてくれるわけではない(不親切ではなく、それは教官の立場からして無理だと思う。)ですが、いきなり導入修習で答案を書かされます。講義で教官が出題範囲(というか、ほぼ答え)を言ってくれますが、それは今となってはという結果論的な側面もあり、なかなかそれに気付きづらいという感もあります。実務修習中や集合修習で下位の成績を取らないことは精神衛生上も良いと思うので、少しずつ、対策というか、傾向を頭に入れておくべきだと思います。なので、これから司法修習を受ける方には有益な記事が書けると思います。
また、司法研修所周辺のよく行っていた飲食店なども2、3軒、ありました。集合修習では、導入修習時と比べ、随分と気持ち的に余裕もあったので、同期の修習生と飯を食いに寮の外に出る機会も多かったです。

さて、前置きが非常に長くなりましたが、題名のとおりです。11月25日を目処に、試験関係の大半の記事を閉めます。

司法試験・予備試験は、社会の流れ、制度の改正に伴い、年々変化していくものです。私が予備試験の受験を決意して、勉強を始めてから、もう5年以上経ちました。個別の答案添削には、まだまだ出題趣旨や解説を読みながら対応可能とはいうものの、試験勉強一般を語るには、私の知識・経験は、古過ぎると思います。

また、私は、修習を終えて、いよいよ法曹、実務家として社会に出て行くことになります。ここら辺で過去の記事を整理して、また新しい方向性でこのブログを運営していこうかなという気持ちもあります。
ブログ自体の閉鎖も考えましたが…このブログを通じて、意外と多くの方々(日本全国の方々)とつながることができました。これは、私にとって、全く想定外の幸運でした。司法修習を乗り切ることができたのも、こういった人のつながりによるところが非常に大きかったです。
今後も、そのような方々とのつながりがさらに広がっていくことを期待して、このブログ自体は出来る限り継続しようと思います。

homusyusa at 07:00|PermalinkComments(10)

2017年01月23日

【司法試験・予備試験】有職社会人受験生で良かったこと、悪かったこと

予備試験の願書受付が始まりましたね!受付は、27日(金)までのようですので、出願される方は、お忘れなく。

私は、有職社会人受験生として、予備試験、司法試験を目指して勉強していました。本ブログをご覧になっている方で、今回、出願される方の中にも、同じカテゴリの方は多くいらっしゃるのではないかと思います。

何に関してもそうですが、有職社会人受験生にも、良い面、悪い面があると思います。


私の実体験に基づく感想として、まず、悪い面から。

何といっても、勉強時間の確保です。圧倒的に不利です。どんなに頑張っても、平日は、4時間程度が限度と思います。一方、専業受験生は、その2〜3倍は勉強しているでしょう。ある程度は勉強時間を確保しないと合格は難しい試験である以上、この点の克服(工夫)は、不可欠だと思います。

もっとも、勉強時間で全てが決まるのかと言うと、そうでもないのかな、とも思います。仮に、勉強時間で予備試験合格の全てが決まるのであれば、合格者カテゴリの中で無職者の合格率は、もっと高くてもいいはずです。

次に、周りに受験生であるということを宣言しづらいということも、デメリットではないでしょうか。資格の種類にもよりますが、司法試験合格=退職・転職というのが一般的な社会通念だと思いますので、職場の人にいい思いをされることは少ないのではないでしょうか。上司に、職場を抜けたがっているというようにも思われかねないですし、妬み(足の引っ張り)もあり得ると思います。また、周りの同僚から見ても、そんな余力があるならもっと仕事してよね、というようなこと思われる可能性もあるでしょう。

私は、受験を打ち明けた場合の反応として「無関心」、「無干渉」という部類は、むしろ極めて好意的な反応というように受け止めた方がいい、というくらいとの認識のもと、受験していることは職場の人には秘密にしていました。

また、このことから、有職社会人受験生は、どうしても孤独な受験生活を送りがちで、受験上の情報も不足してしまう傾向にあるように思います。

最後に、上記2つの悪い点が影響してのことかと思いますが、著しく低い合格率という結果です。まあ、これは結果論ですが、会社員、公務員カテゴリにおける予備試験の最終合格率は、対出願者数で1パーセント程度です。一方、法科大学院生は8パーセント程度、大学生は5パーセント程度です。

ただし、無職カテゴリも1パーセント程度なので、合格率の差は、有職・無職というよりも、年齢や受験経験年数(要は、若さ)も強く関係していると思われます。


次に、良い面を。

まず、精神的安定感が挙げられます。「学生でもないのに、勉強以外にすることがない」という状況は、精神衛生上、大変よろしくないと想像できます。私は、これまでの人生で、ほんの数か月だけだったのですが、経験があります。ロー入試失敗後、公務員試験に合格するまでの、二十代前半の数か月ですが、社会に取り残されたような、大袈裟ですが自分の人生が終わってしまったような気分になりました。

しかし、仕事をしていれば、嫌でも社会とつながっておくことができます。辞めたくなる時もありますけどね。

次に、勉強にメリハリがつく、という面もあると思います。

常に1年中、勉強できないほどの激務であれば困りますが、仕事の時間、勉強の時間と、メリハリをつけることができました。

また、失われるものがない(少ない)ということも考えられます。

仕事をしていれば、そこでキャリアを積むことができます。一方、予備試験、司法試験の勉強に費やしたお金や時間は、自己啓発の一環として、まあ、全く無駄になることはないのではないかと思います(合格しなければ意味はない、と考えるかどうかによる。)。


以上です。

このように、有職社会人受験生は、仕事との両立、勉強時間の確保という物理的な面の克服が不可欠で、大変ですが、全ての面において悪いことばかりではないと感じました。 

homusyusa at 08:30|PermalinkComments(2)
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